漆器がぞくぞく入荷してきました。今日は江戸漆器。けっこう粋ですよ。(ぬしさ製作所作)

店主
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木製蕎麦セイロ
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出前膳
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展示品
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木製 釜揚げ桶
昨日に引き続き漆器の入荷が止まりません。ひとつずつ荷ほどきすると
改めて漆器の美しさと温もりに感心しつつ、日本のお正月を前に心躍らせれるのでした。

店主
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木製重箱 根来変り面 2段
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尺2卓上膳 朱・黒
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かんぴょう細工 金虫・石目・茜・金もみじ
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co・zenもでます
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co・zenのフォークでグレープフルーツをたべるまこちゃん(姪・小学2年生)
江戸漆器とは主に蕎麦道具のことを指します。本店「ぬしさ製作所」では都内の老舗蕎麦屋を中心に、これまで木製にこだわって蕎麦道具を製作してきました。蕎麦屋の数は年々減る一方ですが、都内ののれんをかかげる蕎麦屋ではまだ多くの店が木製蕎麦セイロを使用しています。木製のセイロは、持ったときの温かい感触と、当たったときのやさしい木の音、そしてセイロに蕎麦をのせたときの風格など、他の樹脂の製品では味わえない木製漆器ならではの使い心地です。蕎麦は素材も作り方もいたってシンプルな食べ物。だからこそ江戸の蕎麦屋はこうした道具ひとつひとつも妥協せず良い物を選びます。蕎麦道具をはじめとするいわゆる業務用漆器というものは、同じ箱物の漆器、例えば重箱・弁当箱・文庫などと比べて、使用頻度からみてまず「丈夫」でなければなりません。1日数回年間を通して水に濡れながら使われていくわけですから、美しさもさることながら「丈夫」であることが求められます。そのため漆の表面の下に隠れてしまう下地の部分でどういった作業をするかがとても重要になってくるのです。見えないところで手を抜かない。これが業務用木製漆器作りにおける基本的な精神です。こうして作られた木製セイロは、本物の道具を愛情込めて使う蕎麦職人によって、日々使われています。

本物の江戸漆器を家庭の中で堪能してみてはいかがですか。

店主
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木製洗朱盛セイロ、かんぴょう盆、砥部焼猪口・徳利
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木製木地呂角ザル、フェルト膳(NUSHISAオリジナル)、遠藤薫猪口、美濃焼徳利、駒箸置き
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木製たたき角ザル
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丸ザル、砥部焼猪口・徳利、秋谷茂郎箸置き
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「ぬしさ製作所」が作る蕎麦道具のひとつに「出前膳」があります。蕎麦屋が出前のときに使う膳といいましょうか盆といいましょうか。呼び名が変わっていて、膳にのるどんぶりの数が名前につけられています。

どんぶりが3つのるタイプを「3ッ膳」
どんぶりが4つのるタイプを「4ッ膳」
どんぶりが5つのるタイプを「5ッ膳」

最大で「8ッ膳」まであります。8ッ膳だと見た目も結構な大きさで出前する人も大変そうです。昔は修行にいくとまず出前を叩き込まれたと聞きます。ある70代の蕎麦屋主人の話によると、若い頃は8ッ膳を何段も高く積み上げ、その高さを若い衆はこぞって競い合ったんだそうです。肩にできた御輿ダコならぬ出前ダコを誇らしげに見せてくれました。蕎麦関連の昔の資料を見ると確かに伝説的な人がいたという文書と写真をみたことがあります。
出前膳に使われる木は栗の無垢材を使用しております。板厚でとても頑丈に作られています。ベニヤやプラスチック製の出前膳もありますが、ベニヤは水にも濡れると積層の部分が次第に剥れていき、プラスチック製は底板の薄いものが多く重さに耐えきれず沈んだりねじれてきたりしますので、やはり無垢材が一番です。栗は硬くて加工しにくいものの水に強く木の保存性もきわめて高いため、枕木などにも使用されるほどで出前膳には最適な材です。塗装はもちろん漆塗り。水が入りそうな接合部には「刻苧」といい漆と糊と木粉を混ぜたものを塗込み水の浸入を防ぎます。その後は砥いで木地を固めたり錆をつけたり下塗り中塗りをしたりといくつもの工程を重ねます。上塗りの色は縁が朱、底板が黒か木目の見える木地呂が一般的です。無垢材の出前膳といえども他の素材の出前膳と比べて値段の開きがさほどないことからプロの人たちには好評です。
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どんぶりが5つのった「5ッ膳」です
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どんなもんか歩いてみました(3ッ膳でチャレンジ)
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次は自転車に挑戦
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ふらふらしてます。(写真は全てタイマーです)
相当なテクニックを要するぞ、という結論に達しました。今回は重めの陶磁器のどんぶりをのせて挑戦してみましたが素人には1段が限界です。おそらく今は自転車の運転法がきびしくなったので見る機会も少なくなったかもしれませんが、作りたての蕎麦を人が自転車で運ぶこの光景は、なんだか心が温まります。今自転車ブームでメッセンジャーも職業として成り立つ時代ですし、一方通行の多い都心の出前方法としては最適なのではと感じました。肩にのせてする出前はあれこれ難しいにせよ、うまくカスタマイズして自転車出前ブームの火がつかないかな、とひそかに願うと同時に、自転車用出前ボックスの製作を試みるぞと決心したばかりの店主なのでした。

昨日出前膳の写真をちゃんとのせてなかったのでアップします。
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「3ッ膳」と「5ッ膳」
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「3ッ膳」に蕎麦の器をセットしました
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こちらは普段の一人分の器のセット。「3ッ膳」
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「5ッ膳」に2人分の器をのせてみました。十分な大きさです。
今回は多種の重箱も展示しております。主に昭和40年代まで宇都宮にありました老舗漆器店が製作した未使用の重箱で、閉店した後も誰にも譲らず大事に蔵の中で保管していた上等な品々であります。贅沢な素材の使い方と時代を経ても色あせないデザインが特徴です。昭和の40年代の品物といえど骨董の世界からみればまだまだ新しく、古いゆえの価値が決してある品物ではございませんが、長く蔵の中で眠っていた重箱を、やっと今になって私達が最初に使うことができるのは、きっと何かのご縁であるに違いありません。昭和の職人達が作った重箱を大事に使っていこう。そう今日も決心する店主なのでした。

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溜曙3段重・金虫2段重 
左の重箱の表面に塗られているのが溜という漆。こちらは時間が経つにつれ透けてくるのが特徴で、実物を見ていただくとお分かりになりますが下の朱色が研ぎ出した箇所以外にも全体的に綺麗に浮び上がってきています。年月による変化が楽しめる漆ならではの美しさです。右の金虫も丸みを帯びたフォルムにこの模様がイカしてます。金の輝きも良いような。
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こちらは無地の黒内朱2段重。肉厚です。
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両脇は伝統的な若梅模様。中は沈金で丸に花が散りばめられた丸花
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他にも多数取り揃えております。
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こっちは蕎麦コーナーです
一年で最初に口にするのが重箱に入ったおせち料理。料理にはひとつひとつ幸福を祈願する意味が込められています。家族揃って重箱を囲んだ日本のお正月を堪能してみてはいかがでしょう。
今年もお客様がやどり木を持ってきてくださいました。鳥が広葉樹に排出する糞が原因で発芽出根するかわった植物。成長すると丸い球のようなカタマリになって、落葉した広葉樹の上部にぽつんと現す姿は不思議な光景です。自分はまだ実物を見たことがありませんがここから一番近くだど守谷市を流れる鬼怒川沿いで見れるとのこと。今度行ってみます。またやどり木にはいろいろな言われがあるそうで神秘的な植物。真珠のようにつやつやした実と葉の形状、対照的な茎が素敵です。

店主
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先日急にパソコンの画面が真っ暗になりました。前日ラジオで「どうして家電は年末になるとこうも壊れるのでしょう~」というリスナーたちの悩みの声をちょうど聞いていたばかりで、壊れたと認識した瞬間うっかり「きたー!」のポーズ(織田〇二)をとってしまったのは先週のこと。師走はなにかが起こります!

さて、先週まで行われていた「漆器で年末お正月」展。たくさんの方のご来店ありがとうございました。皆さんお正月漆器を選ぶときのお顔、とてもキラキラしていました。家族で過すよいお正月をお過しくださいね。いったん漆器展は終了しますがきっと年末ぎりぎり必要にせまられる方も多いのでは思い、一部を除いて年内いっぱい展示することになりました。ちなみに年内の営業は29日(火)までです。まだ年末年始、器の準備がお済でない方のご来店お待ちしております。

上の写真は現在店頭販売しております「溜 曙 本膳」。我が家でこの足つき本膳はタタミの上で本を読むときお茶や珈琲、菓子を置くテーブル用に使っています。一人用お酒膳や個人の食卓膳として普段使いにも。目の前にそっと置くだけで自分の空間ができてしまうところが魅力です。あといつものことを正座し背筋を伸ばしながら行うだけでいろいろな発見と納得があります。(もちろんあぐらもokです)この溜の曙は年月による変化もより楽しめるのでオススメです。在庫もありますよ。
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蕎麦屋にて
お膳つながりということで先月日光へいった際に出会ったお膳をご紹介。こちらは世界有数な日光杉並木沿いにある茅葺屋根のお蕎麦屋さんの濡れ縁にあったお膳。外は大変寒く座るお客様は見られませんでしたが暖がとれれば全然ありです。塗りは日光堆朱だったような。
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NIKKOINNにて
こちらはNIKKOINNという若い建築家お二人が運営する宿に完備されたお膳。黒の宗和膳です。素泊まり宿で調理ができるように十分なキッチンと用具・器が完備されており、この写真は朝食をつくった際のものです。知り合いに紹介されサイト内にあったお膳の写真にすっかり心奪われて以降、ずっと行ってみたいと思ってました。NIKKOINNは「日本の文化をたいせつに」をキーワードにグラフィックから建築設計まで行うトータルデザイン事務所が運営する宿泊施設。昭和初期に建てられた書院造の平屋を修繕して使われています。日本の文化や暮らしが素晴らしいと頭でわかっていることを、「体」でドラマチックに実感させてくれる素敵な宿。木を見て森を見ず的な考えが多い中、ここではまるで木に住む虫まで私達に丁寧に見せてくれる、そんな建築家としての絶妙な気配りがいくつもなされています。物事とこういう距離を構築できる建築家にだったら、家を作ってもらいたいなあ。そう思わせてくれる世界です。今度は夏に!と言わず四季を味わいにぜひまた訪れたいと思います。
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設備はかなりハイテクです!
食器類はほとんど無印良品。無印好きな私にはたまりません。お蕎麦屋さんとNIKKOINN、あと日光東照宮でもいくつかのお膳を見ることができた充実した日光の旅?仕事?となりました。
そうそう、上写真のお膳(昭和の漆器)も栃木県産でした。完売しましたが日光堆朱のお膳もありました。日光は東照宮建設にあたり当時京から腕ききの職人が集まったと聞きますから、今も伝統文化が根付いているのでしょう。今度はもっと掘り下げて勉強しにいきたいと思います。道具からつながりを見つけていくって楽しいですね。
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日光東照宮は東の力を示したかったでしょうから豪華絢爛な作りです。西の簡素さはないが彫刻はハンパナイ。
一番のお菓子が「スーパーBIGチョコ」の私にも十分に伝わる絶品の味!
いただきものの壷型バウムクーヘンです。
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去年から熊手を買ってます。
2回目なのでまだまだ小さいですが年々大きくしていくので楽しみです。
熊手も店によって個性がありわたしは控え目なものを選択。
店ももちろん去年と同じところ。
人の良さそうな大人しめのおじさん二人でやってる、
イケイケな店が多い中一番目立たない店です。
いろいろあったんですが一発で決めました。
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さいたま市調(つき)神社 よく骨董市もやってます
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これに決めました
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なかなかです
「竹やぶ 鬼怒川」。鬼怒川が一望できる気持ちよいロケーション。
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こういうのに私弱いです
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左の巨木が「やどり木」が寄生する木
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お茶から期待をそそられる
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玉子焼き
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鴨そば
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豆乳プリン
はっきり言ってイイ。
何がイイってまず門がイイ。あとくぐってから入り口までの距離の使い方が見事。
中はどこの席についても平等にもてなしを堪能して帰ってほしいという店主の心粋がうれしい。
ノミ跡を残したテーブルは、毎日濡れフキンで拭いているからまろやかにいい味出まくっていて、
器のセレクトも一貫性がある。竹を模したプリンの器は、焼物ならではの風合いでストーリーすら感じる。
吉川からは車で約40分。おとうちゃんおかあちゃんにも食わせてあげにいきたいな~。
先日ブログでお話した「やどり木」をみに茨城県守谷市の鬼怒川まで。
川沿いに植わっている一本のケヤキ?の樹上に寄生しており
知人によるとこの周辺では唯一実物がみれるところなんだそうな。

ちょうど川を隔てた対岸には「竹やぶ 鬼怒川」という
千葉柏市に本店を構える蕎麦屋の支店もあり昼食とセットでいってくる。そう今日から休みだから。

木は川沿いなんだけど、正確にいうと川沿いにある神社の敷地内に植わっている。
「巨木で落葉樹」「上の方をみて探せば見つかる」という知人の言葉を頼りに
それらしき樹を一通りチェック。

見つけたときは結構感動しました。
木から別の異質ものが突如生えるこの光景は実際みるととても不思議だ。
木の真下に立って上を眺めると所々丸いカタマリがあっておもしろい。
「やどり木」にはいろいろな謂れもあるようで
興味があって近隣の方は探しにいくのもよいとおもう。
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「やどり木」をガン見してると
神社を管理しているという町内会の方が声をかけてきて
神社のことや郷土史・鬼怒川古今話をたくさん聞かせてくださった。

きっとこの神社のことをもっと多くの人に知ってもらいたいとの日ごろの想いからなんだと思う。
「さあさあ上がってお茶でも飲んでいきなさいよ」
と境内にも招き入れ、絵を見せてくださったりお茶をご馳走してくださったりしてくれた。
こういうのがあるから面白いんだな~。
ありがとうございました!
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鬼怒川に面してある香取神社。境内からの眺め
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寛永にかかれた対岸からみた神社の風景画
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ちょっとわかりづらいが現在の風景
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川を隔てて西と東に二つの神社があり、双方の会長さんです。お茶ご馳走様でした!
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川には釣りに勤しむ旦那衆が
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みなさんオソロで軽トラ
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奥には田園風景